車で音楽を流しているときに、急にbluetoothがブツブツ切れる車のカーオーディオやカーナビ、本当にストレスですよね。カーオーディオのBluetoothが頻繁に切断されるとか、走行中に音飛びや音が途切れる瞬断が続くと、ドライブどころじゃないと思います。
特に、iPhoneやAndroidでApple MusicやSpotifyを流していて、車だけ接続が不安定になるパターンは多いです。「自宅や電車では大丈夫なのに、なんで車載オーディオだけブツブツ切れるの？」という疑問、かなりあるはずです。中古で買った車に付いていたカーナビのBluetoothバージョンが古いケースや、Pixelなど一部のAndroid機種だけ相性が悪いケースもあります。
この記事では、ポータブル家電や小型ガジェットをいじり倒している私shinoが、車でのBluetooth音飛びやブツブツ切れる原因を整理しつつ、カーオーディオ側とスマホ側の両方からできる対策をまとめていきます。電波干渉やBluetoothバージョンの違い、車内でのスマホの置き場所、カーナビの設定など、あとから「そこか〜」となりやすいポイントも全部洗い出していきます。
最終的には、電波干渉を抑えるおすすめの周辺機器まで含めて、あなたの車でもBluetooth接続をできるだけ安定させるところまで持っていくのがゴールです。「とりあえず何から試せばいい？」という順番もはっきりさせて書くので、上から順にゆっくり試してもらえればOKかなと思います。
- 車でbluetoothがブツブツ切れる主な原因
- iPhone・Android・PC別に見る車載Bluetoothのチェックポイント
- 電車との違いも含めたシーン別の音飛び対策
- 電波干渉を減らすおすすめ周辺機器と選び方のポイント
Bluetoothがブツブツ切れる！ 車の原因？
ここでは、Bluetooth ブツブツ 切れる 車という状況で、そもそも何が起きているのかを整理していきます。電波の通り道、車ならではの構造、スマホやカーオーディオの設定など、原因をざっくりつかんでおくと、あとで対策を選びやすくなりますよ。
音飛びがひどい主な要因
「車での音飛びがひどい」と感じるとき、だいたいは複数の要因が重なっています。ざっくり分けると、こんな感じです。
| カテゴリ | 代表的な原因 | チェックの方向性 |
|---|---|---|
| 電波環境 | 車の金属ボディやガラスで電波が反射しやすい／スマホの置き場所が悪い | スマホをコンソール上など見通しの良い位置に置き、遮るものを減らす |
| 他機器との干渉 | テザリングやWi-Fi、同乗者のスマホ・スマートウォッチなどが2.4GHz帯で干渉 | 不要なBluetooth・テザリング・モバイルルーターは一度OFFにして様子を見る |
| 機器・設定 | 古いカーナビのBluetoothバージョン／省電力設定／OSアップデート直後の不具合 | 再起動・再ペアリング・アップデート・省電力設定の見直しを順番に試す |
| 電源・配線 | シガーソケットからの分岐で電源が不安定／ノイズ混入 | 安定した車載USB充電器やノイズフィルター付きアダプターに変えてみる |
特に車では、スマホをドリンクホルダーの奥やアームレストの中にしまったままにしがちで、その下に金属フレームがあるとBluetoothの電波がかなり弱くなります。
そこにテザリングやWi-Fi、ドラレコなどの電波・ノイズが重なると、「理由はよく分からないけど、とにかく音飛びがひどい」という状態になりやすいです。
まずは「電波の通り道をきれいにしてあげる」「余計な無線を減らす」という発想で見ると、原因が見えやすくなります。
電車とで違う途切れの特徴
同じBluetoothの音飛びでも、電車と車では症状の出方がちょっと違います。電車内は、周りの人のBluetoothイヤホンやWi-Fi、テザリングが大量に飛び交っているので、電波の混雑による一瞬の途切れがメインです。
一方、車の場合は、車内の人数は多くないのに、金属ボディとガラスに囲まれた密閉空間なので、電波の反射が強くなります。スマホの位置とカーオーディオのアンテナ位置によって、「ここに置くと毎回途切れる」というポイントが生まれやすいのが車ならではの特徴です。
電車での軽いプツプツは「混んでるからかな」で済んでも、車で毎回同じ場所で切れるなら、スマホの置き場所と車載機器側の設定を見直すサインだと思っておくといいかなと思います。
電車で大丈夫なのに車でだけブツブツ切れる場合、「車の中の方が電波的にはシビアな環境なんだな」と一度理解しておくと、対策の方向性が見えてきますよ。
最初だけ途切れるときに疑う原因
「エンジンをかけた直後だけ最初に途切れる」「走り出しの1〜2分だけ不安定で、その後は安定する」といった症状もよくあります。このパターンは、電圧変動と機器の起動タイミングを疑うのが近道です。
エンジン始動直後は、電圧の変動や電源ラインの一時的なノイズが起きやすいため、車載オーディオやナビ内部で“リセットに近い状態”が起き、それがたまたまBluetooth接続の初回ハンドシェイクと重なることで、接続失敗や音切れが起きる可能性があります。
ただし、この現象が起きるかどうかは車種や機器、電源回路の状態によるため、あくまで“可能性のある原因のひとつ”として捉えるのが現状の適切な見方です。
また、スマホ側も起動直後はアプリの自動起動やモバイル通信・Wi-Fiの切り替えで忙しくなり、Bluetoothの優先度が落ちやすいです。
対策としては、エンジンをかけてから数十秒〜1分ほど待って、ナビが完全に立ち上がってからBluetooth接続させる、またはスマホを一度機内モードにしてからBluetoothだけONにする、などが効果的なことが多いです。
それで改善するなら、電圧や起動タイミングに絡む一時的な不安定さだった可能性が高いですね。
毎回切れるときの共通パターン
「この交差点を曲がると毎回切れる」「決まったルートのある地点でだけ音が途切れる」といった、再現性の高い症状もあります。ここまでパターンがはっきりしている場合は、次のような共通点を探してみてください。
- スマホの位置がカーブのたびに動いていないか（滑って金属部分に密着するなど）
- その付近に大型ショッピングモールや基地局がないか（電波が多いエリアかどうか）
- 渋滞しがちな時間帯にだけ切れやすいか（周りの車のテザリングやWi-Fiが増える）
例えば、センターコンソールのトレーにスマホを入れている場合、カーブでスマホが少し起き上がったり倒れたりするだけでも、車載Bluetoothアンテナとの位置関係が変わります。
また、大型店舗が集中しているエリアだと、店内Wi-Fiや周辺のBluetooth機器で2.4GHz帯がかなり賑やかになり、途切れが発生しやすくなります。
「どんな条件で毎回切れているのか」を一度メモしておくと、原因の切り分けが一気に進みます。時間帯・場所・スマホの置き場所・同乗者の有無あたりをざっくり意識してみてください。
車載BluetoothとPC接続の違い
「PCとBluetoothスピーカーは安定しているのに、車載Bluetoothだとブツブツ切れる」という話もよく聞きます。ここには、機器の設計と使われ方の違いがあります。
デスクトップPCやノートPCは、家やオフィスなど比較的電波環境が安定した場所で、ACアダプターやUSB給電など安定した電源と一緒に使われる前提です。
一方、車載Bluetoothは、振動・温度変化・電圧変動が大きい車内で使い続ける前提なので、どうしてもシビアな条件を強いられます。
また、PCはアンテナ位置や部品配置をある程度自由に取れますが、車載機器は限られたスペースにナビ、オーディオ、各種ボタン類を詰め込んでいるので、アンテナの自由度が低くなりがちです。その結果、「PC接続では問題ないBluetooth機器なのに、車だと不安定」という現象が起こります。
Bluetoothの基本的な仕組みや接続の考え方は、別記事でも詳しくまとめています。興味があれば合わせて参考にしてみてください。
iPhoneとAndroidで異なる原因
同じ車なのに、「iPhoneだと安定しているのにAndroidだと毎回ブツブツ切れる」「逆にAndroidは問題ないけどiPhoneだけ音が途切れる」というケースもあります。
これは、OSごとのBluetooth実装や、省電力の考え方、対応コーデックの違いが絡んでいることが多いです。
iPhoneはAACコーデックを主軸にした設計で、Apple純正機器との相性を優先しています。
一方、AndroidはメーカーごとにaptXやLDACなどの高音質コーデックを積極的に使う傾向があり、これが古いカーナビのBluetoothバージョンと噛み合わないと、音飛びや遅延につながることがあります。
また、一部のAndroidではワイヤレスAndroid Autoやテザリング、スマートウォッチとの接続が同時に走っていて、結果的にBluetooth通信が渋滞していることもあります。
OSによって「どの機能を優先するか」が違うため、同じ車でも端末を変えると症状が変わって見えるわけですね。
Bluetoothがブツブツ切れるの改善と車の対策
ここからは、Bluetoothがブツブツ切れる車での状況を、どうやって現実的に良くしていくかを見ていきます。iPhone・Android・PCごとの設定、車載オーディオ側の見直し、そして電波干渉を減らすおすすめの周辺機器まで、順番に試していけるように整理しました。
Iphone16で途切れるときの対処
iPhone 16シリーズと車載Bluetoothの相性トラブルについては、Apple公式コミュニティやSNSでも相談が見かけられるケースがあります。基本的な対処の流れは昔から大きく変わっていないので、一度落ち着いて「定番の3ステップ」から試してみましょう。
定番の3ステップ
- iPhoneのBluetoothを一度OFFにして、数秒待ってからONに戻す
- 設定 → Bluetoothで車側のデバイスを「このデバイスの登録を解除」して、再ペアリングする
- iPhone本体を再起動してから、もう一度接続を試す
この3つだけで直るケースもかなり多いです。Appleも公式サポートで、ワイヤレスヘッドホンの音が途切れる場合の対処として「ペアリング解除 → 再ペアリング →本体再起動」の流れを案内しています。（出典：Appleサポート「ワイヤレスヘッドフォンの音が途切れたり歪んだりする場合」）
iOS側の設定で見直したいポイント
- 設定 → バッテリー → 低電力モードがONなら、一度OFFにして変化を見る
- 設定 → Wi-Fiで、車内でWi-Fiが不要なら一度OFFにして電波干渉を減らす。※ただし、ワイヤレスCarPlayを使用している場合はWi-FiをOFFにすると接続自体が切れるため、Wi-FiはONのまま、不要なテザリング機器やモバイルルーターをOFFにして様子を見るのがおすすめです。
- CarPlayを使っている場合、CarPlayをOFFにしてBluetooth単体だけで接続してみる
iOSの挙動や推奨設定はアップデートで変わることがあります。正確な情報は必ずApple公式サイトや取扱説明書を確認してください。症状が長く続く場合や、安全運転に支障が出ると感じる場合は、ディーラーやAppleサポートなど専門家への相談も強くおすすめします。
macとPCの車載Bluetooth設定
ノートPCやタブレットを車に持ち込んで、車載Bluetoothとつなぎたい場面もありますよね。この場合は、スマホとは少し違うポイントを押さえる必要があります。
Windows PCの場合
- Windows UpdateでOSとBluetoothドライバーを最新にしておく
- デバイスマネージャーでBluetoothアダプターを開き、省電力関連のチェック（電源の管理タブ）を外す
- Wi-Fiが2.4GHz帯の場合、可能なら5GHz優先にするか、車内では一時的にWi-FiをOFFにしてみる
Macの場合
- macOSのアップデートを最新にしておく
- HandoffやAirDropなど、Bluetoothを使う連携機能を一度OFFにして挙動を確認する
- カーオーディオとのペアリングを削除して、再ペアリングを行う
PCと車載Bluetoothを併用する場合は、車内の電源設計もかなり重要です。ノートPCの充電まわりやUSB-Cの考え方は、ノートパソコンのACアダプター代用で知るべきUSB-CとW数の解説でまとめているので、「どの充電器を車に積むか」で迷っているなら一度チェックしてみてください。
電波干渉とおすすめの周辺機器
車内でのBluetoothトラブルは、根っこに電波干渉や電源ノイズがあることが本当に多いです。ここでは、それを減らすためのおすすめ周辺機器の考え方を整理します。
ノイズ対策付きシガーソケットアダプター
シガーソケットに刺すUSB充電器は、実は品質差がかなり大きいです。ノイズ対策が弱いモデルだと、ドラレコや車載冷蔵庫、空気清浄機などを同時に動かしたときに、電源ノイズがオーディオやBluetoothに乗ってしまうことがあります。
選ぶときは「低ノイズ」「ノイズフィルター内蔵」などの記載があるモデルを優先すると、Bluetoothの安定性にも間接的に効いてきます。価格だけで決めず、レビューの内容にも軽く目を通しておくと安心です。
高品質なUSB-Cケーブルと充電器
スマホのバッテリー残量が常にギリギリだと、省電力モードなどの影響でバックグラウンド通信が制限され、結果的にBluetooth接続が不安定に感じられることがあります。
車内では、余裕を持った電力を出せるUSB-C充電器とケーブルを用意して、バッテリー残量50％以上をキープしやすい環境にしておくのがおすすめです。
外部Bluetoothレシーバーの活用
純正ナビのBluetoothがどうしても不安定な場合、AUX端子やUSB入力に外部Bluetoothレシーバーを挿してしまうのも一つの手です。
最近のレシーバーはBluetooth 5.2や5.3以降に対応していて、低消費電力化と通信安定性が大幅に向上しています。古い車載機器のバージョン（例：4.0以前）に比べて相性が良いことが多いです。
この方法だと、車側は単純なAUX入力として扱うだけなので、Bluetoothまわりの仕事を全部外付けレシーバーに任せられます。
電源はシガーソケットやUSBから取る形になるので、先ほどのノイズフィルター付きアダプターとセットで使うと、かなり安定した環境を作りやすくなります。
周辺機器は車種や既存の配線との相性もあるため、取り付け前に必ず適合情報や取扱説明書を確認してください。
最終的な判断はディーラーやカーオーディオ専門店などの専門家にご相談ください。電装系の工事を自分で行う場合は、保証や安全面への影響も十分にご注意ください。
安定させるためのAndroid設定
Androidは機種ごとに設定メニューが違うので、ここでは共通して押さえておきたいポイントに絞ってお話しします。Pixelや一部メーカー機で、車載Bluetoothとの相性トラブルが報告されることもあるので、順番に確認してみてください。
省電力とネットワークリセット
- 設定 → バッテリーで省電力モードがONなら、一度OFFにして様子を見る
- BluetoothをOFF/ONしても改善しない場合、「Wi-Fi・モバイル・Bluetoothのリセット」を試す。この操作はWi-Fiパスワードや保存したBluetooth接続設定が全て消えるため、実行前に必ず必要な情報を控えてください。
- カーナビとの相性が怪しい場合、Android AutoやワイヤレスAndroid Autoを一度OFFにしてBluetoothだけで接続してみる
Google Pixelの公式ヘルプや公式コミュニティでも、Bluetoothや車との接続トラブルが続く場合の対処として「Wi-Fi、モバイル、Bluetooth のネットワーク設定をまとめてリセットする」手順が案内されているケースがあります。（出典：Google Pixel ヘルプ「カーオーディオとのBluetooth接続が不安定です。」）
最新Android OSでの機種固有の不具合に注意
最新のAndroid OSのアップデート直後に、特定のカーナビ（特に古いモデル）との接続が不安定になったり、ハンズフリー通話が切断されるという事例が報告されることがあります。
これはOS側の仕様変更とカーナビ側の対応のズレが原因であることも多いため、まずはカーナビメーカーやディーラーの公式サイトで、最新の動作確認リストや不具合情報が公開されていないかを確認してください。
開発者向けオプションを触るときの注意
一部のAndroidでは、開発者向けオプションでAVRCPバージョンやA2DP設定を変更できます。ネット上では、特定バージョンに固定することで車載機器との相性が改善したという報告もありますが、設定を誤ると逆に不安定になることもあります。
開発者向けオプションを触る場合は、変更前の設定を必ずメモしてから、一つずつ試すのが鉄則です。よく分からない場合は無理にいじらず、メーカーサポートや販売店に相談した方が安全です。
Bluetoothがブツブツ切れるのと車の対策総括
最後に、Bluetoothがブツブツ切れる原因と車でのというトラブルと、どう付き合っていくかをまとめておきます。大事なのは、「原因が一つとは限らない」「車ならではの条件がある」という前提で、焦らず一つずつ潰していくことかなと思います。
まずは、スマホと車載オーディオの再起動と再ペアリング、BluetoothとWi-Fiの見直し、スマホの省電力設定の解除といった、ソフト側の基本チェックを一通りやってみてください。
Appleや自動車メーカーの公式情報でも、同じようなステップが推奨されています。（出典：ダイハツ公式FAQ「Bluetooth接続が途切れたりつながりにくいのはなぜですか」）
それでも改善しない場合は、スマホの置き場所やシガーソケットまわりの電源、ドラレコやモバイルルーターなど他の無線機器との干渉を疑っていきましょう。
必要に応じて、ノイズ対策付きの車載USB充電器や外部Bluetoothレシーバーなど、電波干渉を抑える周辺機器を取り入れることで、体感がガラッと変わることもあります。
この記事で紹介した内容や数値は、あくまで一般的な目安です。正確な仕様や最新の不具合情報については、必ず各メーカーや公式サイトを確認してください。
また、電装系の加工や配線の変更、安全運転に影響しそうな判断については、最終的な判断をディーラーやカーオーディオ専門店などの専門家に相談してもらえると安心です。
少し手間はかかりますが、原因さえつかめてしまえば、Bluetoothがブツブツ切れる車内環境をかなりマシな状態まで持っていくことは十分可能です。あなたのドライブ時間が、ストレスの少ない快適な音楽時間に近づくきっかけになればうれしいです。
