こんにちは。portable-kogatamini.comを運営しているshinoです。
外付けssdのデメリットや寿命のことが気になって検索していると、寿命は何年くらいなのか、壊れる前兆はあるのか、寿命確認の方法や長期保存に使っても大丈夫なのか、外付けssdとHDDどっちが安心なのか、外付けssdをつけるとどうなるのかなど、気になるポイントがどんどん出てくると思います。
ゲーム用に外付けssdをつなぐと寿命に悪影響がないのか、据え置きおすすめの運用と持ち運び用の違い、そもそも外付けssdはいらないと感じる使わないケースはどこなのか、書き込み回数と寿命の関係や、実際は寿命をそこまで気にしなくていい使い方なども、判断が難しいところですよね。
この記事では、外付けssdのデメリットと寿命を中心に、HDDどっちを選ぶべきか迷っている人向けに、私の実体験と検証結果を交えながら、外付けssdの長期保存リスクや壊れる前兆、寿命確認のポイント、用途別のおすすめまでまとめていきます。
読み終わるころには、自分の使い方に対して外付けssdが本当に必要なのか、どんな製品を選べばいいのかが、かなりスッキリしているはずです。
- 外付けSSDのデメリットと寿命の仕組みを理解できる
- HDDとどっちが自分に合うかを判断できる
- ゲームや長期保存など用途別の向き不向きが分かる
- おすすめ外付けSSDと安全な運用のコツが分かる
外付けssdのデメリットと寿命の基礎

ここでは、外付けSSDをつけるとどうなるのかという基本から、寿命を決める書き込み回数、HDDどっちが長持ちなのか、長期保存のリスク、そして実は寿命をそこまで気にしなくていいケースまで、基礎固めをしていきます。
外付けSSDをつけるとどうなるのか

まず、外付けSSDをパソコンやゲーム機につけるとどうなるのか、ざっくりイメージを整理しておきます。
一番分かりやすいのは、読み書き速度が一気に上がることです。起動ディスクに近い使い方をすれば、アプリやゲームのロードが体感で「待ち時間が半分以下」くらいまで短くなることも珍しくありません。その代わり、HDDより高価で、容量単価はどうしても不利になります。
接続まわりの注意点としては、USBケーブルやポートに依存するという点があります。差し込みが甘かったり、ハブ経由で給電が不安定だったりすると、コピー中に突然切断されてデータが壊れるリスクがあります。
外付けSSDは可動部こそありませんが、「ケーブルが抜ける」「誤って引っ張る」といったヒューマンエラーには弱いので、机の上の配線は少しだけ気を使ってあげると安心です。
外付けSSDを常時つけっぱなしにする場合でも、ケーブルにテンションがかからないようにしておくこと、USBハブではなくできるだけ本体直挿しにすることが、トラブルを減らす基本になります。
また、外付けSSDはとても小さく軽いので、持ち運びには最高ですが、同時に紛失や盗難のリスクも高くなります。仕事のデータを入れる場合は、パスワード保護と暗号化はほぼマストだと考えておいた方がいいです。
長持ちを左右する書き込み回数とは

外付けSSDの寿命を理解するうえで避けて通れないのが書き込み回数とTBWという考え方です。
SSDの中身はNANDフラッシュメモリという部品で、そこにデータを書いたり消したりを繰り返します。フラッシュメモリには書き込みと消去を繰り返せる回数の上限があって、その耐久性をざっくり数字にしたものがTBW(Total Bytes Written)です。
たとえばTBW 600TBのSSDなら、「合計で600TBぶんの書き込みまでは大丈夫ですよ」というイメージですね。
一般的なポータブルSSDでは、1TBクラスでおおよそ 300〜800TBW前後 の製品が多いですが、最近では高性能な内蔵型SSD(NVMeなど)の技術が進歩し、1,000TBWを超える高耐久モデルも増えています。
毎日数十GBレベルの書き込みをしても、数年〜10年近く持つ計算になることが多いのは変わりありません。もちろん、これはあくまで一般的な目安で、温度や使い方によって前後します。
ざっくり目安:TBWと使い方のイメージ
| 用途イメージ | 1日の書き込み量目安 | TBW 300TBのざっくり寿命 |
|---|---|---|
| 文書作成・Web中心 | 5〜10GB | 8〜15年以上 |
| 写真管理・軽い動画編集 | 20〜50GB | 3〜8年程度 |
| 重めの動画編集・頻繁なコピー | 100GB以上 | 2〜5年程度 |
※あくまで私が使ってきた感覚からの目安です。正確なスペックは各メーカーの仕様を必ず確認してください。
TBWは、Kingstonなどのメーカーが公式に解説している指標で、SSDの耐久性を判断するうえでの大きな手がかりになります(出典:Kingston「SSD の耐久性を理解する:TBW と DWPD」)。
TBWは「保証された書き込み量の目安」であって、到達した瞬間に必ず壊れるわけではありません。逆に、TBWに余裕があっても別の原因で故障することもあります。「TBWだけで寿命を断定しない」というスタンスが大事です。
HDDどっちが長持ち

「外付けSSDとHDDどっちが長持ちですか?」と聞かれることが多いのですが、ここは使い方によって答えが変わると考えています。
HDDは、モーターとプラッタが回転する機械式の部品です。常時稼働させると、通電時間が長いぶん摩耗が進みやすく、3〜5年程度で不安が出てくるケースもあります。
一方で、電源を切って棚にしまっておくなら、数年後に読み出せる可能性はそれなりにありますが、湿度やカビ、ヘッドの固着など、別のリスクもついてきます。
外付けSSDは可動部がないので、振動や落下に対してはHDDより圧倒的に強く、日常的な持ち運びには圧倒的に有利です。その代わり、書き込み回数が寿命に直結するので、テレビ録画を24時間回し続けるような使い方だと、HDDより早くTBWを使い切ってしまう可能性があります。
私の結論:HDDどっちを選ぶかのざっくり指針
- 日常の作業・ゲーム・写真編集など「よく使うデータ」:外付けSSDが快適かつ安全度も高め
- 数TB〜それ以上の「倉庫用途」や「滅多に開かないアーカイブ」:コスパ重視ならHDDも候補
- どちらにしても、重要データはSSDとHDDまたはクラウドなど複数箇所に分散させる
portable-kogatamini.comでは、外付けHDDをバックアップに使うときの注意点も別記事でまとめています。HDD側のリスクも押さえておきたい人は、外付けHDDをおすすめしない理由と安全なバックアップ方法もあわせて読むと、全体像がつかみやすいと思います。
長期保存のリスク

外付けSSDは「壊れにくいし静かだし最高」と思われがちですが、長期保存専用の倉庫として使うときには注意点があります。
SSDはフラッシュメモリに電気的にデータを保持する構造のため、数年間まったく通電しない状態が続くと、データ保持が弱まり、2〜5年程度で一部データが読めなくなる可能性があるといわれています。
この性質は、各種メーカーやデータ復旧業者の解説でも度々触れられている部分です。
一方で、HDDは衝撃には弱いものの、「電源を入れれば読める可能性」はSSDよりも高いことがあります。ただし、湿気の多い場所で放置していると、内部でサビやカビが発生したり、ヘッドとプラッタが固着したりと、別の形で読めなくなることもあります。
長期保存を一本の外付けSSDだけでまかなうのはおすすめしません。外付けSSD+外付けHDD+クラウドなど、最低でも2カ所、多ければ3カ所に分散しておくと安心度がぐっと上がります。
「5年以上まったく触っていない古いデータ」があるなら、どこかのタイミングで一度通電して読み出し確認をし、別メディアにもコピーしておくのが安全です。
寿命を気にしなくていい使い方

ここまで読むと「外付けSSDって意外とデメリット多くない?」と感じているかもしれませんが、実際のところ、寿命をそこまで気にしなくていい使い方もたくさんあります。
たとえば、
- 月に数回バックアップを取るだけ
- 写真や書類を中心に保存していて、動画はそこまで多くない
- ゲームも2〜3本を入れ替えながら遊ぶ程度
といった運用なら、TBWを使い切る前にパソコンや周辺機器の世代替えが先に来ることがほとんどです。体感としては、「5〜7年使ってまだ全然元気」というSSDの方が多いくらいです。
メーカーのコラムでも、一般的な個人利用であれば、SSDの寿命そのものより、PC本体の買い替えや別のトラブルのほうが先に来るケースが多いといったニュアンスで解説されることが多いです(出典:アイ・オー・データ「SSDの寿命はどの程度?」)。
なので、あなたの使い方が「そこまでハードではないな」と感じるなら、外付けSSDの寿命を過度に怖がる必要はありません。むしろ、壊れたときに困らないようバックアップを分散しておくことの方が大事かなと思います。
外付けssdのデメリットと寿命を考慮した選び方

ここからは、ゲーム用途や据え置き運用での寿命の考え方、そもそも外付けSSDはいらない使わない人の条件、寿命を確認する方法、そして外付けssd デメリット 寿命を踏まえたうえでのおすすめ機種まで、一気に整理していきます。
ゲーム用途だとどれくらい使える?

ゲーム用途で外付けSSDを使うとき、一番気になるのが「ゲームの入れ替えやアップデートで書き込み回数が増えて寿命が縮まないか?」という点だと思います。
結論から言うと、普通の遊び方をしている限りは、そこまで神経質にならなくて大丈夫です。たとえば、1TBの外付けSSDにTBW 600TBと書いてあったとします。
毎日50GB書き込んだとしても、単純計算では約30年かかるレベルです。もちろんこれはTBWのみで見た“理論値”なので、実際には温度やコントローラの劣化などでここまで長く使えるとは限りませんが、「普通に遊ぶ程度では書き込み寿命が尽きにくい」ことが分かります。
とはいえ、ゲームのインストールとアップデートは、意外と書き込み量が嵩みます。AAAタイトル1本で100GB前後、パッチも数GB単位で飛んできます。
毎日のように複数タイトルを入れ替えるような運用だと、書き込み回数はそれなりに増えるので、容量に余裕のあるモデルを選んであげると安心です。
ゲーム用途での外付けSSD運用のコツ
- 1TB以上の容量を選び、空き容量を常に30%程度はキープする
- プレイしないタイトルはこまめにアンインストールして整理する
- PS5のネイティブタイトルはUSB外付けSSDから起動できず、外付けは「保管用(PS5ゲームの待避)+PS4ゲームの起動用」になるため、倉庫用途に割り切るのが基本です。なお、PS5の高速な読み込み速度を活かし、PS5タイトルを直接起動するには、本体内部のM.2 SSDスロットに増設した内蔵型SSDが必要となります。この役割の違いを理解したうえで、外付けSSDを選ぶ必要があります。
ゲーム用に外付けSSDを活用したい場合は、Mac mini向けの記事ですが、実際のベンチ結果や運用イメージが近いので、Mac miniに使う外付けSSDのおすすめ徹底比較も参考になるはずです。
据え置き型のおすすめ

次に、デスク横に置きっぱなしで使う据え置きおすすめの外付けSSDについて、私の定番を整理しておきます。ここでは、外付けssd デメリット 寿命のバランスを取りながら選びたい人向けの3モデルに絞ります。
据え置きメインで推せる3モデル
- Samsung Portable SSD T7:読み出し最大1,050MB/sクラスの定番モデル。USB 3.2 Gen2対応で、MacでもWindowsでも扱いやすく、発熱や速度のバランスが良いです。
- BUFFALO 外付けSSD SSD-PHPU3Aシリーズ:日本メーカーの安心感とサポートを重視する人向け。USB-AとUSB-C両対応モデルがあり、テレビやレコーダー、PCなど機器をまたいで使いたい人に向いています。
- IODATA 外付けSSD SlimSSD:薄型・軽量で、据え置き兼モバイルにも使いやすいタイプ。容量はやや控えめですが、「よく使う仕事ファイル+α」くらいの運用にはちょうどいいサイズ感です。
どのモデルも、TBWや保証年数は製品ごとに少しずつ違います。正確な情報は各メーカーの公式サイトを必ず確認してください。特にテレビ録画やレコーダー用に使う場合は、「動作確認済み機種」や「録画用途対応」といった表記があるかどうかも重要です(例:アイ・オー・データのSSD解説)。
どれだけ信頼性の高い外付けSSDでも、故障リスクをゼロにはできません。最終的な判断は、ご自身の用途とリスク許容度に応じて行ってください。不安が大きい場合は、PCショップやメーカーサポートなど、ストレージに詳しい専門家に相談するのがおすすめです。
いらないとか使わない人は?

逆に、「外付けSSDはいらない」「使わない方がいい」と私が感じるケースもあります。ここを明確にしておくと、無駄な出費を避けられるはずです。
たとえば、次のような人です。
- ノートPCの内蔵SSDが既に1TB以上あり、容量にも速度にも困っていない
- 基本はWeb閲覧とちょっとした書類作成だけで、データ量も少ない
- バックアップはクラウドストレージをメインで使っていて、ローカルのストレージを増やす必要がない
こういった使い方なら、外付けSSDを買っても活躍の場があまりなく、むしろ「持て余す」可能性が高いです。この場合は、外付けSSDはいらない派に入ってしまってOKだと思います。
ストレージは「足りなくなったから増やす」が基本であって、「なんとなく不安だからとりあえず買う」と、結局あまり使わず寿命だけがもったいないケースも多いです。今の使い方を一度棚卸しして、本当に必要かどうか考えてみるのがおすすめです。
限界を確認する方法

外付けSSDをしばらく使っていると、「そろそろ寿命が近いのかな?」という不安が出てくると思います。ここでは、外付けSSDの寿命を確認する方法を整理します。
基本的には、以下の3ステップです。
- メーカー純正ツールやSMART情報を確認する
- 明らかな不調(読み書きの遅さ、認識不良)がないかをチェックする
- 念のためバックアップ体制を見直す
Samsung Portable SSD T7など、メジャーなメーカーの製品は、専用ユーティリティで「健康状態」や「使用済みTBW」「残り寿命パーセンテージ」などを確認できます。WindowsならCrystalDiskInfoのようなSMART確認ツールも定番です。
寿命が近いかもしれない代表的なサイン
- ファイルコピーやゲームのロードが、以前より明らかに遅く感じる
- たまに認識しなくなり、差し直すと復活することが増えた
- SMART項目に「注意」「劣化」などの表示が出ている
こういった症状が出始めたら、「まだ動いているから大丈夫」と放置するのではなく、すぐに他のストレージにバックアップを取るのが鉄則です。
寿命の正確な判断はツールだけでは難しいことも多いので、少しでも怪しいと感じたら、早めに交換してしまった方が結果的に安くつくこともあります。
SMART情報やツールの表示は参考指標に過ぎません。正確な状態の判断はメーカーやデータ復旧業者などの専門家でないと難しい場合があります。不安が大きいときは、重要データを守るためにも、専門家への相談を検討してください。
外付けssdのデメリットと寿命の見極めを総括
最後に、この記事の内容を振り返りつつ、外付けssd デメリット 寿命を踏まえたうえで、どう選ぶのが現実的かをまとめておきます。
外付けSSDには、容量単価の高さや書き込み回数に起因する寿命、データ復旧の難しさ、ケーブルや紛失に伴うリスクといったデメリットがあります。一方で、HDDと比べて圧倒的に静かで速く、振動や衝撃にも強いという大きなメリットもあります。
そのうえで、私が据え置き用途も含めておすすめしたいのは次の3つです。
- Samsung Portable SSD T7:定番中の定番で、読み出し最大1,050MB/sクラス。USB 3.2 Gen2対応で、ゲームやクリエイティブ用途まで幅広くカバーできます。
- BUFFALO 外付けSSD SSD-PHPU3Aシリーズ:日本ブランドの安心感と、USB-A/USB-C両対応の使い勝手が魅力。テレビやレコーダーとの相性も踏まえて選びたい人に向いています。
- IODATA 外付けSSD SlimSSD:薄型・軽量で、ノートPCと一緒に持ち運ぶスタイルにフィット。容量を欲張りすぎず、「よく使うデータをキビキビ動かす」用途にぴったりです。
どのモデルを選ぶにしても、重要なのは「1台に全部を任せない」ことです。外付けSSDはあくまで高速で扱いやすいストレージであって、絶対に壊れない魔法の箱ではありません。HDDやクラウドと組み合わせてバックアップを二重化・三重化しておくことで、外付けssd デメリット 寿命の不安はかなり小さくできます。
この記事で触れた寿命やTBWの数値は、あくまで一般的な目安です。正確な情報は各メーカーや公的機関などの公式サイトをご確認ください。また、ストレージの選び方やバックアップ設計は、データの重要度や用途によって最適解が変わります。最終的な判断は、あなた自身の状況を踏まえつつ、必要に応じて専門家にご相談ください。
外付けSSDのデメリットと寿命をきちんと理解しておけば、「よく分からないまま何となく不安」という状態から抜け出せます。あなたのPCライフや仕事にとって、ちょうどいい一台を選ぶための参考になればうれしいです。

