ドライヤーが髪の毛を吸い込んだときは、痛みや焦りから、つい髪や本体を強く引っ張りたくなりますよね。
でも、最初にすることは髪の毛を取る作業ではなく、電源を切ってプラグを抜くことです。
ドライヤーに髪の毛が入った、絡まった髪が取れない、頭につながったまま外せないといった場合は、巻き込みの深さによって安全な取り方が変わります。
吸込口の表面に付いているだけなら自分で取り除ける可能性がありますが、内部のファンやモーターまで入っている場合は分解してはいけません。
この記事では、ドライヤーに髪の毛が巻き込みされた際の取り方をはじめ、髪を切る必要がある状況、吸込口カバーやフィルターの掃除方法を解説します。焦げ臭い、火花が出た、異音がするといった異常の見分け方や、髪の毛を巻き込まないための対策も確認できますよ。
- 巻き込み直後に行う安全な対処
- 自分で髪の毛を取り除ける範囲
- 使用再開と修理の判断基準
- 巻き込みを防ぐ使い方と製品選び
ドライヤーの髪の毛巻き込みの取り方と安全な対処法
髪の毛が巻き込まれたときは、取ることよりも先にドライヤーを完全に停止させます。その後、髪が絡んでいる場所と深さを確認し、利用者がお手入れできる範囲だけで対処するのが基本です。
表面に見える髪であっても、強く引っ張ると内部のファンや吸込口の網を傷める可能性があります。まずは、やってよいことと避けるべきことを順番に整理していきましょう。
巻き込み直後に電源を切る
髪の毛が吸い込まれたことに気づいたら、すぐに電源スイッチを切ります。髪が少量に見える場合や、ドライヤーが動いている場合でも、そのまま使い続けてはいけません。
モーターが回った状態で髪を引っ張ると、髪がさらに奥へ巻き込まれたり、頭皮が強く引かれたりするおそれがあります。髪の毛が吸込口に触れた時点で使用を止めてください。
- ドライヤーの電源スイッチを切る
- 乾いた手でプラグ本体を持って抜く
- ドライヤーと髪を無理に動かさない
- 本体が十分に冷めるまで待つ
- 吸込口の表面か内部かを確認する
コードを引っ張ってプラグを抜かないでください。コード内部の断線やプラグの損傷につながる可能性があります。必ずプラグ本体を持って抜きます。
焦げ臭さや煙、火花があった場合は、燃えやすいタオルや紙などから本体を離します。ただし、やけどのおそれがあるほど熱い本体を素手で無理に持つ必要はありません。炎や煙が広がっている場合は安全な場所へ避難し、119番へ連絡してください。
髪が巻き込まれてドライヤーから取れない場合
髪がドライヤーに吸い込まれたままの場合は、ドライヤーを力任せに引き離さないでください。髪が抜けるだけでなく、頭皮の傷や巻き込みの悪化につながるかもしれません。焦ってしまう場面ですが、まず髪の張りを緩めることが大切です。
電源を切ってプラグを抜いたら、ドライヤーをなるべく動かさず、家族などに巻き込み部分を確認してもらいます。外側で髪が絡んでいるだけなら、少量ずつ緩めて外せる可能性があります。
髪が内部へ入り込んで動かない場合は、それ以上引っ張りません。どうしても頭からドライヤーを離せないときは、外側に出ている髪を切らなければならない場合もあります。
髪を切るのは、電源プラグを抜き、本体が冷めていることを確認したうえでの最終手段です。できるだけ別の人に作業してもらい、ハサミを吸込口の内部や頭皮の近くへ入れないでください。
頭皮から出血している、強い痛みや腫れがある、広い範囲の髪が巻き込まれて動けないといった場合は、自分たちだけで無理に対処せず、救急相談や消防へ連絡してください。
やけどをしている場合は、髪や衣服を皮膚から無理にはがさず、できるだけ早く患部を流水で冷やします。顔や頭皮のやけど、水ぶくれ、強い痛みなどがある場合は、医療機関へ相談しましょう。
自分で髪の毛を取り除ける範囲
自分で取り除ける可能性があるのは、髪の毛が吸込口の表面に見えていて、軽い力で外せる状態です。電源プラグを抜き、本体が冷めていることも欠かせない条件になります。
次の条件をすべて満たしているか確認してください。
- 電源プラグがコンセントから抜かれている
- 吹出口や本体が十分に冷めている
- 髪の毛が吸込口の表面に付いている
- 内部の回転部分まで入っていない
- 強く引っ張らなくても外せる
- 焦げ臭さや異音、煙、火花がない
- 吸込口の網やカバーが破損していない
条件を満たしている場合は、表面に付いた髪をティッシュや乾いた柔らかい歯ブラシなどで少しずつ取り除きます。髪を引いたときに抵抗がある場合は、そこで作業を止めてください。ファンやモーター軸に絡んでいる可能性があります。
| 巻き込みの状態 | 対応の目安 |
|---|---|
| 吸込口の表面に付着 | 説明書の範囲内で除去 |
| 取り外せるフィルターに付着 | 説明書どおりに外して清掃 |
| 髪が内部に見える | 触らずに点検を依頼 |
| 引っ張っても動かない | 作業を中止して修理相談 |
| 髪が途中で切れて内部に残った | 再使用せずに点検を依頼 |
外から髪が見えなくなっても、内部へ引っ込んだだけなら問題は解決していません。髪が途中で切れた、奥まで入った形跡があるといった場合は、自分で取れたとは判断しないほうが安全です。
吸込口とフィルターの掃除方法
ドライヤーは吸込口から空気を取り入れるため、髪の毛だけでなく、ほこりも付着します。吸込口が詰まると風量が低下し、内部の温度が上がる原因になるため、普段から確認しておきたい部分です。
- 電源を切ってプラグを抜く
- 本体が完全に冷めるまで待つ
- 吸込口表面の髪やほこりを確認する
- ティッシュや柔らかい歯ブラシで取り除く
- 説明書で認められている場合だけカバーを外す
- フィルターとカバーを正しく取り付ける
吸込口カバーやフィルターを外してよいかは、機種によって異なります。手で簡単に回せるように見えても、取扱説明書に取り外し方が記載されていなければ無理に外さないでください。
水洗いできるフィルターと、水洗いできないフィルターもあります。水洗いが認められている場合は、完全に乾燥させてから取り付けます。本体やモーター部分へ水をかけるのは厳禁です。
掃除の頻度は、月1回以上や月2回程度など、メーカーや機種によって異なります。髪やほこりが見えているときは予定日を待たず、早めに掃除しましょう。正確な情報は公式サイトをご確認ください。
掃除機を使える機種でも、ノズルを網へ強く押しつけると変形する可能性があります。エアダスターも髪やほこりを奥へ押し込むことがあるため、取扱説明書で認められた方法を優先してください。
分解やピンセットが危険な理由
髪が奥に見えると、ピンセットでつまみたくなるかもしれません。しかし、ピンセットや針などを吸込口の内部へ差し込むのは危険です。
先端の硬い道具でファン、モーター、配線などを傷つける可能性があります。金属製の道具はショートにつながるおそれもあるため、プラグを抜いていても内部には入れないでください。
ネジを外して本体を分解する方法も避けます。元どおりに組み立てられたように見えても、配線の挟み込みや部品のずれがあれば、感電、異常発熱、発火などにつながりかねません。保証やメーカーの修理対応に影響する可能性もあります。
次の取り方は避けてください。
- 電源を入れたまま髪を引っ張る
- 再び動かして髪を排出させようとする
- 髪の毛を力任せに引き抜く
- ピンセットや針を内部へ差し込む
- ネジや本体ケースを外して分解する
- 本体へ水や洗剤をかける
- エアダスターで髪を奥へ吹き込む
一部の機種には、吸込口から冷風を出す専用のクリーニング機能があります。ただし、通常運転で代用してよいわけではなく、巻き込み事故の直後に内部の髪を排出するための機能とも限りません。使用できる場面は取扱説明書で確認してください。
ドライヤーによる髪の毛の巻き込み|取り方と再発予防
髪の毛を取り除けたように見えても、すぐに安全が確認できるとは限りません。内部に髪が残っている場合や、巻き込みによってファンなどが傷んだ場合は、その後に異音や異常発熱が起こる可能性があります。
ここからは、使用を再開できる条件、修理や買い替えを検討する目安、再発を防ぐ使い方を見ていきます。巻き込み対策のあるドライヤーも、最後に2機種だけ紹介します。
取り除いた後に確認する異常
髪の毛が取れたら、まず電源を入れずに外観を確認します。吸込口の網が破れていないか、カバーが変形していないか、内部に髪が残っていないかを明るい場所で見てください。
電源を入れる前の確認項目
- 吸込口の網に破れや変形がない
- カバーとフィルターが正しく付いている
- 本体に割れや変色がない
- 焦げた髪の毛が残っていない
- 外から見える範囲に異物がない
表面に付いていた髪だけを説明書どおりに除去でき、内部へ入った形跡や破損がなければ、使用を再開できる可能性があります。ただし、最初の使用時に異音や異臭などを感じたら、すぐに停止してください。
内部まで髪が入った可能性がある場合は、安全確認のために何度も試運転しないでください。外から髪が見えなくなっただけでは、完全に取れたとは判断できません。
焦げた髪、変形、異音、異臭、異常な振動のどれか一つでもあれば、使用再開は見送ります。
焦げ臭い・異音・火花が出た場合
巻き込み後に焦げ臭い場合は、内部に残った髪が熱源に触れている可能性があります。髪やほこりで吸込口がふさがれ、空気の流れが悪くなっている場合もあります。
ガラガラ、カラカラ、キーンといった以前にはなかった音や、強い振動がある場合は、ファンやモーター軸へ髪が絡んでいる可能性を否定できません。風量が弱い、温風が異常に熱い、電源が勝手に切れるといった変化にも注意してください。
火花や煙が出た場合は、髪を取り除けても再使用しません。電源を切り、安全にできる場合はプラグを抜き、燃えやすい物から離します。煙が増えている、炎が見える、周囲へ燃え移るおそれがある場合は避難して119番へ連絡してください。
焦げ臭さが消えたか確認するために、何度も電源を入れるのは避けてください。内部の髪や部品の損傷は、においが一時的に消えても残っている可能性があります。
焦げ臭い状態が続く、煙や火花が出た、本体や吸込口が変色している場合は、メーカーや販売店へ連絡します。安全に関わる故障の判断は難しいため、最終的な判断は専門家にご相談ください。
使用再開と修理・買い替えの判断
使用を再開できる目安は、髪が吸込口の表面に付いていただけで、取扱説明書に沿って無理なく除去できた場合です。カバーやフィルターが正常で、異臭、異音、火花、煙、異常発熱、風量や温度の変化がないことも確認します。
一方、次の状態なら修理や点検を優先してください。
- 髪の毛が本体内部へ入った
- 髪が途中で切れて内部に残った
- ファンに絡んでいるように見える
- 風量低下や異常停止が起きた
- 購入して間もなく保証期間内である
- 高価格帯でメーカーが修理を受け付けている
長期間使用している、修理部品がない、修理費が新品価格に近い場合は、買い替えも現実的な選択です。吸込口や本体が溶けている、火花や煙が出た、コードやプラグも傷んでいるといった状態なら、安全面から買い替えを優先したほうがよいこともあります。
| 状態 | 判断の目安 |
|---|---|
| 表面の髪だけを除去できた | 破損や異常がなければ再開を検討 |
| 内部へ髪が入った | 点検・修理を相談 |
| 保証期間内の製品 | メーカー修理を優先 |
| 火花・煙・溶損がある | 再使用せず修理または買い替え |
| 古く修理費が高い | 買い替えを検討 |
保証期間や修理受付の有無、補修部品の保有状況はメーカーや型番によって異なります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。
巻き込みの原因と防ぐ使い方
髪の巻き込みは、吹出口ではなく、その反対側や側面などにある吸込口へ髪が近づくことで起こります。特に後頭部、耳の後ろ、襟足を乾かすときは、吸込口の位置が見えにくいため注意が必要です。
長い髪や細い髪は気流に乗りやすく、毛先が本体の後ろ側へ回り込むことがあります。吸込口にほこりや抜けた髪がたまっている場合は、そこへ別の髪が引っかかりやすくなることもあります。
巻き込みを防ぐポイント
- 吸込口を髪や頭皮へ近づけすぎない
- 後頭部を乾かすときは吸込口の向きを確認する
- 長い髪は左右や上下に小分けする
- 乾かしていない髪をクリップなどでまとめる
- 毛先をドライヤーの後ろへ回さない
- 吸込口を定期的に掃除する
- 網やカバーが破損した状態で使わない
吸込口と髪の間に必要な距離は、機種によって異なります。一部の製品では10cm以上離すよう案内されていますが、すべてのドライヤーに共通する数値ではありません。使用している型番の取扱説明書を優先してください。
子どもが使用するときは、大人が吸込口の位置を確認するのがおすすめです。髪が長い場合は、大人が乾かすか、髪を小分けにしてから使うと巻き込みを防ぎやすくなります。
吹出口と髪の距離だけでなく、反対側にある吸込口の位置を意識するのがポイントです。ドライヤーを動かすときは、毛先が本体の後ろへ流れていないかも確認しましょう。
巻き込みにくいドライヤー2選
焦げ臭さや異音が残っている、髪が内部に残った可能性がある、修理費が高いといった場合は、買い替えを検討することになります。その際は、風量だけでなく、毛髪の巻き込み対策と吸込口の掃除のしやすさも確認すると安心です。
候補は、コイズミのKHD-9740とKHD-9240の2機種で十分かなと思います。どちらも毛髪巻き込み防止機構を搭載していますが、髪の吸い込みを完全に防ぐ機能ではありません。
毛髪巻き込み防止機構は、モーター軸への髪の絡まりや、それによる回転数の低下を抑えるための機構です。髪の毛が絶対に吸い込まれないという意味ではないため、吸込口との距離や定期的な掃除は引き続き必要です。
コイズミ 軽ジョーブ KHD-9740
KHD-9740は、毛髪巻き込み防止機構を搭載し、吸込口フィルターを取り外して手入れできるモデルです。重さは約360g、風量は1.6㎥/分が目安とされており、軽さと掃除のしやすさを重視するあなたに向いています。
ドライヤーを長く持っていると腕が疲れやすく、吸込口の位置が髪へ近づいてしまうことがあります。軽量モデルは持つ角度を調整しやすいため、後頭部や襟足を乾かすときの扱いやすさも選ぶ理由になります。
機能や付属品については、コイズミ公式サイトのKHD-9740製品情報をご確認ください。
コイズミ KHD-9240
KHD-9240も毛髪巻き込み防止機構を搭載しています。風量は2.0㎥/分、重さは約510gが目安で、風量を3段階で調節できるほか、低温風のスカルプ機能も備えています。
KHD-9740より重くなりますが、巻き込み対策だけでなく、乾かす時間の短縮も重視したい場合の候補です。軽さならKHD-9740、風量ならKHD-9240という選び方が分かりやすいですよ。
機能や付属品については、コイズミ公式サイトのKHD-9240製品情報をご確認ください。
| 機種 | KHD-9740 | KHD-9240 |
|---|---|---|
| 毛髪巻き込み防止機構 | 搭載 | 搭載 |
| 風量の目安 | 1.6㎥/分 | 2.0㎥/分 |
| 重さの目安 | 約360g | 約510g |
| 風量切替 | 2段階 | 3段階 |
| 向いている人 | 軽さと手入れを重視 | 大風量と速乾性を重視 |
コイズミ製品全体の特徴や評判も確認したい場合は、コイズミのドライヤーの口コミと選び方も参考になります。
仕様や販売状況は変更される場合があります。購入前には型番を確認し、最新の重量、風量、付属品、保証内容などの正確な情報は公式サイトをご確認ください。
ドライヤーの髪の毛巻き込み|取り方まとめ
ドライヤーに髪の毛が巻き込まれたら、最初に電源を切り、乾いた手でプラグ本体を持って抜きます。髪が頭につながっている場合は、本体を力任せに引き離さず、髪の張りを緩めてください。
自分で取り除ける可能性があるのは、吸込口の表面に髪が見えていて、強い力を加えなくても外せる場合です。取扱説明書で取り外し可能とされているカバーやフィルター以外は外しません。
- 電源を切ってプラグを抜く
- 本体が冷めるまで待つ
- 表面にある髪だけを少しずつ取り除く
- 抵抗を感じたら引っ張らない
- ピンセットを内部へ入れない
- 本体やネジを分解しない
- 異常があれば再使用しない
髪が奥まで入っている、途中で切れて内部に残った、焦げ臭い、異音や異常な振動がある、煙や火花が出た場合は使用を中止します。髪が見えなくなっただけで安全とは判断せず、メーカーや販売店へ点検を依頼してください。
巻き込みを防ぐには、吸込口を髪から離し、長い髪を小分けにして乾かし、吸込口を定期的に掃除することが基本です。買い替える場合も、巻き込み防止機構だけに頼らず、フィルターの手入れやすさや本体の持ちやすさまで確認しましょう。
ドライヤー内部の状態は外側から確認できない場合があります。不安が残るときや安全性を判断できないときは無理に使わず、最終的な判断は専門家にご相談ください。

